送ったメールが届かない/迷惑メールに振り分けられる事象
2020年09月07日
メールを配信していく中で「送ったメールが届かない」、「テストメールが届かない」、
「メールは届くが迷惑メールフォルダに振り分けられる」、「スパム判定を受ける」…
こうした事象が急に発生することが稀にございます。
結論から申し上げますと、「配配メール」に関らず送信側では詳細を把握できないため、
原因について特定することが困難なのが実情でございます。
しかし、多くの場合は受信側のサーバやセキュリティシステムのフィルタが強化された
ことに起因している可能性が非常に高いと一般的には考えられています。
大手メーラが送信者に対して求めている設定がありますので、本ページで紹介している
3つの対策を自社のドメインを管理するサーバにて御設定ください。
なお、恐れ入りますが配信エラーや迷惑メール判定は受信側のサーバ等で判断しており、
「配配メール」に関わらず、送信側で調整したり、詳細をお調べすることはできません。
配信エラー / 迷惑メール判定の仕組み
しかしながら、受信側のサーバ会社やメーラ側にて、判定基準の一部が公開されており、
その中でも設定が必須とされている3つの対策がございます。
⇒ お客様側のドメイン(メールアドレスの@の後ろ)を管理するサーバで設定します。
全て未設定の場合、スパム判定されやすくなると一部メーラでは公表されています。
送信ドメイン認証(SPF、DKIM、DMARC)
【必須】SPFの設定
【必須】DKIM(作成者署名)の設定
【必須】DMARCの設定
・DMARCの設定方法と設定する内容
※SPFとDKIM(作成者署名)を双方とも先に設定する必要があります。
受信側における判定基準の厳格化について
「この前まで届いていたのに、突然届かなくなった」や「突然スパム判定された」など
上記の送信ドメイン認証を全て設定していない場合、突然届かなくなってしまうことも
残念ながら珍しくありません。
欧米では上記の3つの送信ドメイン認証の設定を義務化している国や地域が増えており、
日本の場合は欧米に比べて対応がやや遅れているため、義務化まではされていませんが、
欧米の基準に追従する傾向にあると言われますので、突然厳格化することもございます。
電子メールではサービスやシステム等に関係無く、「受信者保護」が大前提となるため、
受信側のサーバが送られてきたメールを本物の詐欺メールやスパムメールと判別すべく、
上記の送信ドメイン認証を設定頂きますようお願い致します。
メーラ各社におけるガイドライン(一例)
- Gmail 一括送信ガイドライン
- https://support.google.com/mail/answer/81126?hl=ja
- iCloudメールpostmaster情報
- メールを一括配信する場合のベストプラクティス
https://support.apple.com/ja-jp/HT204137
- Yahoo!メール迷惑メール対策
- https://mail.yahoo.co.jp/info/guidelines/about.html