目次
DKIMについて(重要)
「DKIM」とは送信側でメールヘッダ内に電子署名を付加けて、受信側のサーバにて送信元の
「メールの中身の信用度」を立証するための設定(対策)です。

受信側のサーバに対して、送信元のFromアドレスを詐称されていないことを SPFで担保し、
メール内容の信用をDKIMを用いて、担保することで「なりすまし」でないこと立証します。
※受信側で詐欺メールなどの悪質なメールと区別させるためと言われています。
DKIMには2つの種類があります(原則として作成者署名のみを設定してください)
種類 | 効果と特徴 | 設定のポイント |
---|---|---|
第三者署名 | 未設定よりは良いが、認証強度は弱い | 「配配メール」管理画面上で設定が完結 |
作成者署名 | 認証強度が強く、効力もある | DNSサーバのTXTレコードに公開鍵を設定する |
English Support
DKIMの設定手順
事前設定(初めてDKIMを設定する)
DKIM署名を設定するには予め「配配メール」の管理画面上で操作が必要となります。
「各種設定」>「システム設定」>「基本設定」>「DKIM署名付メール送信」を「利用する」

上記を実施の上、下記に従ってDKIM署名を設定頂きますようお願い致します。
作成者署名の作成
設定箇所:「各種設定」タブ >「Fromの設定」>「DKIMの設定」>「 + 新規登録」
※「DKIMの設定」が表示されない場合、先に「各種設定」で設定変更をしてください。

※セレクタとは発行する公開鍵・秘密鍵の名前(ラベル)で、半角英数20字以内という他に決まりはありません。
※セレクタは覚える必要も無いため、お好きなように入力してください(ドメインの内容と同じにしないでください)
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「BINDでの設定例を表示する」で表示された部分をサーバに記述します。
※サーバ会社様の仕様などにより、設定内容が異なる場合があります。

サーバ会社に(TXTレコード)設定を行って頂きますようお願い致します。
上記の「BINDでの設定例を表示する」に記載されている文字列と併せて、
「DNS サーバにTXTレコードを設定してください」とシステム担当者様、
またはサーバ会社様に御依頼頂くとスムーズに設定できるかと存じます。
最後に「配配メール」上で署名を変更する
「各種設定」>「Fromの設定」>「署名の設定」>「作成者署名」に変更してください。

※ サーバでの設定前に上記画面にて変更頂くことも可能です。
「第三者署名」の設定(作成者署名を設定した場合は第三者署名は不要)
「各種設定」での設定変更が完了しましたら、下記の手順にて御設定ください。
「各種設定」>「Fromの設定」>「署名の設定」>「第三者署名」にチェック >「変更」ボタンをクリック
※第三者署名はサーバでの設定は必要ありません。
サーバ会社での設定例(作成者署名)
以下はあくまで各サーバ会社様の設定の一例となり、弊社から個別の案内は致し兼ねます。
設定方法の詳細につきましては、各サーバ会社様のサポートサイトやFAQ等をご覧頂くか、
各サーバ会社様のサポート窓口に直接お問い合わせください。
※契約頂いているサーバ会社のプランなどによって、設定箇所が変わる場合があります。
また、記述する内容も一部異なる場合がありますので、予め御含み置きください。
A:お名前.com Navi
① 「お名前.com」のサーバ管理画面にアクセスします。
② 「ドメインの設定」>「DNS関連機能の設定」をクリックします。
③ 対象のドメインをチェックして「次へ進む」をクリックします。
④ DNS レコード設定を利用する「設定する」をクリックします。
⑤ 各入力欄・セレクトボックスを以下のように入力してください。
※「お名前.comレンタルサーバー」の場合は設定方法が異なります。
ホスト名 | FQDN欄に記載の一部(○○○○._domainkey) |
---|---|
TYPE | TXT |
TTL | そのまま(何も編集しない) |
VALUE | 「BINDでの設定例」に記載された内容の「" "」の中に記載された内容のみを記載 例:v=DKIM1;p=MI ~ ~ AQAB |
※「お名前.com」の操作方法などの詳細は「お名前.com設定ガイド」をご参照ください。
B:さくらインターネット
① さくらインターネットの会員メニューにログインします。
②「契約情報」>「契約ドメインの確認」>「ドメインメニュー」をクリックします。
③「ゾーン編集」をクリックし、「変更」ボタンをクリックします。
エントリ | FQDN欄に記載の一部(○○○○._domainkey) |
---|---|
種別 | TXT |
値 | 「BINDでの設定例」に記載された内容の「" "」の中に記載された内容のみを記載 例:v=DKIM1;p=MI ~ ~ AQAB |
DNSチェック | 「する」 |
TTLの指定 | チェック不要 |
※「さくらインターネット」の詳細は「ドメインのゾーン編集」をご参照ください。
C:XSERVER(エックスサーバー)
① エックスサーバーのサーバパネルにログインします。
②「DNSレコード設定」をクリックします。
③「DNSレコードの追加」をクリックします。
ホスト名 | FQDN欄に記載の一部(○○○○._domainkey) |
---|---|
種別 | TXT |
内容 | 「BINDでの設定例」に記載された内容の「" "」の中に記載された内容のみを記載 例:v=DKIM1;p=MI ~ ~ AQAB |
優先度 | 未記入 |
④「DNSレコードの追加(確認)」をクリックします。
※「エックスサーバー」内の詳細は「DNSレコードの編集」をご参照ください。
D:ムームードメイン(heteml、LOLIPOP含む)
① ムームードメインのコントロールパネルにログインします。
②「ドメイン管理」>「ドメイン操作」>「ムームーDNS」をクリックします。
③ 編集するドメインの「変更」ボタンをクリックします。
④「カスタム設定」をクリックします。
サブドメイン | FQDN欄に記載の一部(○○○○._domainkey) |
---|---|
種別 | TXT |
内容 | 「BINDでの設定例」に記載された内容の「" "」の中に記載された内容のみを記載 例:v=DKIM1;p=MI ~ ~ AQAB |
優先度 | 未記入 |
※「ムームーDNS」の詳細は「ムームーDNSセットアップ方法」をご参照ください。
※「heteml(ヘテムル)」や「LOLIPOP(ロリポップ)」も上記の手順で変更。
E:バリュードメイン
① バリュードメインのコントロールパネルにログインします。
②「ドメイン」>「ドメイン設定操作(登録済みドメイン一覧)」をクリックします。
③ 設定するドメイン名の右の「DNS / URL」アイコンをクリックします。
④「カスタム設定」をクリックします。
設定例 |
---|
a * 123.456.789 (←aレコードの値はユーザごとに異なります) mx @ 10 (←mxレコードの値はユーザごとに異なります) txt @ v=spf1 include:spf.haihaimail.jp ~all txt FQDN部分のドメイン名を抜いた文字列を記載 「BINDでの設定例に記載された””の中のみ」を記述 |
※ FQDN部分のドメイン名を抜いた文字列と「BINDでの設定例」の間は改行ではなく、半角スペースを入れます。
⑤「TTL」の値を任意で入力し、「保存」ボタンをクリックします。
⑥「ダイナミックDNSの設定」をクリックします。
⑦「ダイナミックDNS機能」のチェックボックスにチェックし、「変更」をクリック。
※記述ルールなどは変わる場合があるため、詳細は「ユーザガイド」をご参照ください。
F:Google Cloud Platform(Cloud DNS)
Google Cloud PlatformでCloud DNSを使用されている場合はCloud DNSで設定が可能です。
詳細はCloud DNS「レコードの管理」をご参照ください。
DKIM(作成者署名)の反映を確認する方法
dmarcian(外部サイト)
https://dmarcian.com/dkim-inspector/
① ページ内 Enter domain の部分に、該当のドメイン(@なし)を入力します。
② ページ内 Enter selector の部分に、下記の作成者署名のセレクタを入力します。
※管理画面内の「各種設定」>「Fromの設定」>「DKIMの設定」にて確認
③ 緑色の「Inspect DKIM」ボタンをクリックします。
Your DKIM record is valid. と記載されていれば成功です。

Gmail、Yahoo!メールなどを使用して確認する
Gmailを使用する場合
① 配配メールからお客様自身のGmailアドレスへメールを送信
② WebメールページからGmailの受信ボックスを開きます。
③ 受信した件名をクリック → 右上の▽(その他)タブをクリック
④ プルダウンから「メッセージのソースを表示」をクリック
⑤ 受信したメッセージのヘッダ情報と DKIM のチェック結果が表示されます
dkim=pass header.i=@〇×△□ と記載されていれば有効です
※ スマートフォンアプリ版では確認することが出来ません。
Yahoo!メールを使用する場合
① 配配メールからお客様自身のYahoo!mailアドレスへメールを配信
② WebページからYahoo!mailの受信ボックスを開きます
③ 受信した件名をクリック → [詳細ヘッダー]をクリック
④ ヘッダ情報が表示されます
⑤ dkim=pass header.i=@〇×△□ と記載されていれば有効です