Answer

　ISPや国際管理団体などが迷惑メール送信者を特定するために仕掛けるアドレス。

　
　迷惑メール送信者を識別するために ISP やブラックリストなどを管理する団体が
　インターネットに故意に使われていないメールアドレスやドメインを設けておき、
　該当アドレスやドメインに対して配信すると迷惑メール送信者として判断します。
　
　場合によっては一回の配信でも送信サーバのIPアドレスや送信に使うドメインが
　ブラックリスト登録され、受信拒否される可能性が高いと言われています。

　プリスティン・トラップ（Pristine Trap）

　
　使用していないメールアドレスまたはドメインをインターネットに掲載しておき、
　そこに対して配信をすると迷惑メール送信者として判断されやすくなります。
　※３種のトラップの中で最も影響が深刻です。
　
　該当のアドレスに配信していると不正な方法でリストを取得していると判断され、
　送信側のIPアドレスやドメインをブラックリストに登録されやすくなります。
　
　プリスティン・トラップアドレスを名刺交換で取得することは絶対にありません。
　質の低いリスト販売業者や企業HPなどで闇雲に収集したりすると起こり得ます。
　※具体的なプリスティン・トラップアドレスは開示されておりません。

　リサイクル・トラップ（Recycled Spam Trap）

　
　過去に使われていたドメインやメールアドレスをスパム・トラップ用に再利用し、
　迷惑メール送信者かどうかを判断します。
　
　※会社に在籍していない従業員のアドレスやロールアドレスなど

　入力間違いトラップ（Typos Trap）

　
　大手メーラのドメインのタイプミスなどもスパム・トラップとして使用されます。
　※正：gmail.com　誤：gmai.com、　正：icloud.com　誤：iclud.com など
　
　⇒仮に人為的なミスであっても、ブラックリスト登録される可能性はあります。

　配信リストの精査

　　
　ドメイン部に明らかな間違いが無いかなど、配信リストの精査をお願い致します。
　間違いがある場合は修正するか、該当アドレスに配信しないようにしてください。

　配信リストの購入は慎重に

　
　リスト販売業者の中に確認すべきところを怠っていたり、実際にそのアドレスが
　使われているかなどを定期的に確認していない販売業者もいると言われています。
　価格も大事な点ではありますが、質の部分にも重点を置くようにしましょう。

配信リストにトラップアドレスが含まれていると疑われる場合

　どのアドレスがトラップアドレスかを明確に判別するのは残念ながら不可能です。
　トラップアドレスは ISP、ESP、Spamhaus などの第三者団体等 が保有しており、
　宛先としては実在することから、配信エラーにすることが原理上できません。
　
　性質上、所有元がトラップアドレスの情報を提供している可能性は考え難いため、
　トラップアドレスを取り除くには以下のようなリスト精査が有効と考えられます。

　１. オプトインの再確認

　オプトイン（配信同意）のメールを送り、配信することへの許可の再確認を行い、
　許可の確認が取れなかった連絡先を配信リストから削除してください。

　２. 無効と思われるメールアドレスを配信リストから削除

　
　一般的に休眠状態が３ヵ月続いているメールアドレスはメールプロバイダー等で
　無効と見なされるため、開封クリック等反応のないアドレスは削除してください。

　無効となったアドレスはリサイクル・トラップとして再利用することがあります。
　同意（オプトイン）を得ている配信先であっても意図せずにトラップアドレスを
　含んでしまうことが可能性としては起こり得ます。
　※「配配メール」を問いません。

メール配信の前提

　電子メールでは国や各種サービスに関係無く「受信者保護」が大前提にあります。
　日常生活や日々の業務で健全な使い方をするユーザーがいる一方で詐欺メールや
　迷惑メールをしつこく送る悪質なユーザーが世界中に多くいるのも実情です。
　
　そうした送信者から受信者を守るべくメーラや行政では受信者保護を目的とした
　仕組みづくりや法整備が進められています。
　
　そうした取り組みの中では「アドレスの入力を間違えた」などの人為的なミスや
　「リストを精査するのを忘れた」など「送信者側の都合」は考慮されていません。
　
　弊社側でも当然のこと、各ユーザ様もこの前提とルールに則り、配信しましょう。

トラップ・アドレスの例（あくまで一例です）

　※以下のドメインを含むメールアドレスには本番配信されないようになっており、
　　「原因不明のエラー」として配信エラーの扱いになります。

iCloud 系（icloud.com）のトラップ・アドレス
@iclud.com
@iclound.com
@iclouc.com
@iclocud.com
@iclo0ud.com
@icloub.co
@iciud.com
@iclaud.com

Gmail 系（gmail.com）のトラップ・アドレス
@gmai.com
@gmaol.com
@gmaio.com
@gmal.com
@gmalil.com
@gmailn.com
@gmai.coml.com
@gmahil.com
@agmail.com
@gmailq.com
@gmeil.com

Yahoo 系（yahoo.com）のトラップ・アドレス
@yahoio.com
@yahaba.com
@yahho.com.tw
@yahoo.c0m.tw
@yahpp.co

Microsoft Outlook 系（outlook.com）のトラップ・アドレス
@outloook.com
@outllook.com
@outlooc.com
@outloook.com
@outlookl.com

Hotmail 系（hotmail.com）その他のトラップ・アドレス
@hotmial.com
@hanmal.net
@hotmaiol.com
@hotmail.vo.uk
@hotmait.com
@hotmaicl.com
@htmail.com
@hotpop.com
@hotmil.com
creonet.com
taebis.com
trbvn.com
u01.com
a-body7.com
beans-yokohama.com
matuura.com
mifty.com

配配メールでのトラップ・アドレス対策

　「配配メール」ではトラップ・アドレスへの配信対策を常時行っております。
　
　配信リスト内にトラップ・アドレスと疑われる可能性が高いドメインを検知すると、
　該当するドメインを含むメールアドレスには配信されないようにしております。

　注意事項

　上記に該当するメールアドレスは「配配メール」の送信サーバにて配信が中止され、
　「原因不明のエラー」としてカウントされるようになります。
　
　しかしながら、「配配メール」を問わず、すべてのトラップ・アドレスを送信側で
　把握して、除外することは困難なのが実情でございます。
　
　恐れ入りますが、事前のリスト精査にご協力いただけますようお願い致します。