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メルマガを配信する時、配信時間を気にされている方は多いかと。
極端な話、真夜中にメールマガジンが届いたら「なぜこの時間なんだ?」と思うのではないでしょうか?
プライベートなメールもライフサイクルから外れた時間に届いた場合、
ついつい見るのが後回しになってしまうもの。
それが見ても見なくてもいいメルマガだった場合、開封される可能性が下がってしまうでしょう。
配信時間は大事?
メールの利点の一つに、ストックされるという性質があります。
TwitterやフェイスブックなどのSNSコミュニケーションの場合、リアルタイムで見ないとそのまま流れて知ってしまいます。
かなりのエンゲージメントがないとわざわざタイムラインを遡って、わざわざ確認しないでしょう。まさに一期一会。
メールは基本的に配信ボックスに蓄積されていきますので、後からの確認や検索がスムーズに行えます。
しかし、それでも情報過多な現代では、配信直後がもっとも閲覧される可能性が高くなります。
やはりその場で見られない場合、そのまま忘れ去られてしまいます。
そのため、ユーザが見る余裕があるタイミングでメールを送り、その場で開いてもらうことが、メルマガの効果を一番高める結果につながるのです。
では、あなたのメルマガを配信する最適な時間はいつなのでしょうか?
ユーザの行動パターンを把握することが大事
最適な配信時間を見つけるためにはメルマガのユーザ層を把握しましょう。
マーケティングのペルソナほど詳細に設定する必要はありませんが、
「何歳くらいの人が多いのか」「男女どちらが多いのか」「どういった職業でどのくらいの人か」などで構いません。
逆に細かすぎると、ピンポイントになりすぎてしまい、多数のユーザの生活スタイルから外れてしまうことになります。
ユーザの全体像をつかんだら、そのユーザがどのように暮らしているかを考えましょう。
中堅ビジネスマンの読者が多いメルマガなら
「◯時から始業だから、◯時は電車の中」、
「○時終業だから◯時には家に帰っているだろう」
「◯時くらいが昼休憩かな」など、
そこから読まれる時間をイメージしてきます。
ターゲット別 メルマガが読まれる時間帯
ここではいくつか、よく想定されるターゲットパターンと例を見てみましょう
ターゲット1:ビジネスマン
ビジネスマンの場合は、電車通勤の間にメールチェックをすることが多いため、
午前7時頃から9時頃までの間にメルマガを配信すると良いでしょう。
朝の時間帯の次に配信に適した時間帯はランチタイム、12時頃から13時の間。
その次のタイミングは、就業時間後の帰宅の時間帯、19時~21時頃。
就寝時間前の22時から23時の間も閲覧時間として考えられます。
ビジネスマンの場合は、夕食後の一息つける時間帯などにもメールチェックをよく行うので、
ある程度遅い時間も配信時間の枠内に入れてもいいでしょう。
ターゲット2:専業主婦
主婦の場合は、家族が仕事や学校に行っている週明けの曜日にメールやメルマガをチェックすることが多いようです。
メルマガを開封する時間帯としては、家事が一息つける 10時から12時の間と12時から13時の間、午後では13時から15時の時間帯など。
主婦の場合はどちらかといえば昼間の時間帯の方がメルマガの開封率が高く、より効果的だということがわかります。兼業主婦の場合は若干異なってくるでしょう。
ターゲット3:若者
学生などの若者向けのメルマガの場合は、夜間に読まれる傾向が見られます。
そのため配信は、21時以降に配信するのがベターでしょう。
午前中や午後には学校の授業があり、夕方以降はアルバイトをしているケースや友人と遊んでいる場合が多いので、一段落つくのが21時以降ということになるのです。
どうでしょうか? これらがベスト解というわけではありませんが
考え方の一助にはなるのではないでしょうか。
ターゲットとするユーザ層を定め、そのユーザがメールを見る余裕がある時間はどこか、ユーザ目線に立って考えることが大事です。
また、配信する内容/コンテンツによって、配信時間も変更したほうがよいでしょう。
たとえば前述の30代会社員に送る場合、ビジネス系の情報を送るのであれば、朝の時間帯のほうがいいかもしれません。
終業後の時間帯はビジネスのメールは好まれません。
仕事から解放されたあとは趣味のメールなどが読みたくなるのは人の常かもしれません。このあたりもユーザ目線が大切になってきます。
配信時間帯のKPIは開封率
上記をイメージし、その時間帯がユーザにとって最適か? を測る数字は、
メールの開封率です。
開封率を見ることで、その配信時間がユーザにマッチしているかの目安となります。
変化するベスト時間
さてここまえ配信時間の最適解の考え方を伝えてきましたが、配信時間にこだわりすぎるのもよくありません。
あまりにも非常識な(深夜や早朝)時間に送ると、購読解除に繋がりやすいですが、それ以外の場合、大枠が外れていなければそこまで問題はありません。
現代では、プライベートの他、ビジネス用途でもスマートフォンが普及し、いつでもメールチェックができる状況になってきています。
弊社とAIアナリストWACUL様の共同研究結果では配信の配信月、配信日、配信曜日、配信時間と開封率に相関はみられませんでした。
※WACAL「AIアナリスト」×ラクス「配配メール共同研究」より
どの企業、どのメルマガでも普遍的に効果が出るタイミングというのは「ない」とも言えるでしょう。
ただし、不定期に配信するよりも、定期的に配信したほうがユーザに覚えてもらいやすくエンゲージメント向上につながりやすいのは事実です。
効果測定の結果を踏まえて、自社にとって一番効果的なタイミングを把握していきましょう。