通信会社が提供するキャリアメールの利用状況と今後

通信会社の廉価プランはキャリアメール非対応

配配メールのサポートサイトにおいても

携帯キャリア新料金プラン提供に伴う注意事項

のご案内とお願いを掲載させていただきました。

他社でもキャリアメールの切り替えに伴う呼びかけがされております。

任天堂サポート、キャリアメールなしのahamo・povo・LINEMOへの乗り換えに注意を喚起
(BCN:https://www.bcnretail.com/market/detail/20210316_217228.html)

ahamo、povo、LINEMOにするとファンクラブ自動退会に?――プラン変更前のチェックを呼びかけ
(ケータイwatch:https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1310201.html)


2021年3月から携帯キャリア docomo、au、softbankにて提供される新料金プラン(いわゆるネット申込専用の廉価プラン)では、キャリアメールの提供がありません。
スマートフォンの普及とともにキャリアメールの利用率は下がっておりますが、今後一層縮小すると思われます。

ここではキャリアメールについてとメルマガ配信においてキャリアメールをどのように考えるか、をご案内させていただきます。

そもそもキャリアメールとは?

キャリアメールとは和製英語で、移動体通信事業者(通信キャリア)が携帯電話端末向けに提供する電子メールサービスの総称を表します。

携帯電話サービスの提供者であるdocomoやauが提供する携帯電話向けサービスで、携帯電話などのインターネットサービスに加入すると、事業者が設定するドメイン名がついたメールアドレス(~@docomo.ne.jp、~@au.com、~@softbank.ne.jpなど)が付与されました。一昔前は「携帯メール」とも呼ばれていました。
2000年頃の携帯電話の普及とともに利用者が広がりました。

なお、携帯キャリアが提供するメールサービスが市民権を得ている状況というのは、海外にはないようです。
海外では携帯電話番号で自由にメッセージが画像が送り合えるMMS(マルチメディア・メッセージング・サービス)やSMS(ショート・メッセージ・サービス)が先だって利用され、携帯電話専用のE-メールサービスは必要とされなかったと思われます。

SNSの普及とキャリアメールの利用率の低下

かつてはメールといえばキャリアメールという時もありましたが、2021年現在では大きく様変わりしております。

2014年頃からキャリアメールの利用率低下の傾向が現れ、現在も続いています。
低下の傾向は若い世代ほど顕著です。
東京工科大学が2018年度の新入生を対象とした調査では、キャリアメールの利用率は20.6%となっています(対してLINEは98.7%とほぼ全体と言える)
キャリアメールの利用率は4年前の調査と比べて3分の1になった、とのことです。

https://markezine.jp/article/detail/28422

大学生のキャリアメール離れ加速 連絡手段はLINEやTwitterがメイン【東京工科大学調査】
Markezine:https://markezine.jp/article/detail/28422


全年代を対象として利用率調査でも、62.9%と過半数の人がキャリアメールの1日の送信回数を「0回」(利用無し)と回答しています。

キャリアメールやLINEの送信数は減少傾向、Twitterとインスタの利用率は増加
iPhonemania:https://iphone-mania.jp/news-335702/

キャリアメールの今後

まだキャリアメールの利用者はゼロではありません。
しかし、今回の大手携帯キャリアの廉価プランの申し込みも好調のようですので、キャリアメールの利用率は一層の低下していくと考えられるでしょう。

ドコモ新プラン、早くも100万件超 来月26日開始
日本経済新聞:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68900320W1A200C2EA5000/

携帯キャリアが変更してもキャリアメールのメールアドレスを引き継げるメールアドレス・ポータビリティを総務省が呼びかけています。
しかし現状では手持ちの携帯電話のキャリアが変更になった場合は、キャリアのメールアドレスは引き継げません。
そのため、キャリアメールというのは他と比べて、変更される可能性が高いメールアドレスといえます。

変更されてしまった場合、メルマガなどの登録情報を読者に更新してもらわないとメールが届けられなくなってしまいます。
キャリアメールではないメールアドレスを登録していただいた方が、送信側・受信側双方にとってメリットがあります。

本来、インターネットでは通信会社によらず同一のサービスの提供が受けられるというのがメリットです。キャリアメールからの脱却はインターネットサービスとしてやむを得ないともいえます。
今後の流れを考えると、メルマガなどの読者様には事前にキャリアメール以外のメールアドレスの登録を促すのがよいかもしれません。

株式会社ラクス カスタマーサクセス担当:名嶋



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