メール配信効果の最大化―メルマガ×SNSの使い方

SNSの台頭―コミュニケーションツールの多様化

ひと昔前でいえば、インターネットユーザとのコミュニケーションツールといえばメールでした。
しかし 近年では LINEを始め、SkypeやMessengerなど新しいコミュニケーションツールが増えてきており、SNSでも連絡が取り合える時代になってきました。

アナログな手紙に始まり、デジタルなインターネットに舞台が移った現代のコミュニケーションの手段は、いまやバラエティーに富んだものになりました。

個人のコミュニケーション手段がSNSへ移ったいま――メールはややもすれば「時代遅れ」感のツールというイメージを持つ方も多いかと思います。

しかし、実はSNSの普及の中、メールはインターネットのインフラとしての重要が増しています。

総務省|平成30年版 情報通信白書|インターネットの利用状況より

メールとSNSの特徴/メリット

メールとSNSには、それぞれのコミュニケーションの特徴があります。

SNSの特徴

SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)とは「友人・知人間のコミュニケーションを円滑にする手段や場を提供」(IT用語辞典より)するツール/サービスです。

ユーザは「友人」「知人」などと同じくくりの中で、企業のアカウントもフォローし情報を受け取ります。

そのため、ユーザとの距離感が非常に近いのがサービス的な特徴です。
また、ユーザ一人ひとりがネットワークを持っているので、情報の拡散性が高いツールといえます。

スマホと連携しているSNSアプリが多いため、即時性についても優れています。

メールの特徴

SNSが利用されるようになり、メールは一層クローズドなイメージが高まりました。

すなわち、個人的な内容や、重要な情報などのやり取りが集まるようになっています。

メールマガジンはユーザ自身がアドレスを登録して受け取るものであり、情報の信頼性が高いと見なされています。

SNSというライトなコミュニケーションの場が生まれたことで、なおのことオフィシャルな情報であることが際立つようになりました。

送付も登録した個人に宛てたものなので、ユーザが安心して買い物や閲覧を行うことができるなど、よりコンバージョンに結びつくコミュニケーション手法になっています。

それぞれのデメリット

もちろんそれぞれメリットだけではありません。

情報更新のスピードが早いのがSNS。さまざまな情報が毎時ではなく、毎秒といっていいほどに飛び交います。

そうした情報の嵐の中からユーザは自分にとって有益な情報を拾い上げなければいけません。
じっくり情報を吟味することが難しく、広告の効果は一期一会に近いでしょう。

SNSのメリットである即時性や拡散性の高さは、情報を細切れにしてしまう面があります。

メールは受信すればいつでも見れる反面、即時性の高い情報を提供するには不向きです。
メールは掲載できる情報量において一般的にSNSよりも自由度が高く、優れています。ただし過剰な情報は、ユーザを疲弊させてしまい、ユーザ離れの理由にもなりますので、やりすぎは禁物です。

適切な情報量を自身でコントロールしなければいけません。

また、SNSは短期間でたくさんのユーザを集めることができますが、定着率はあまり期待できません。

メルマガについては、アドレスを登録する必要があるため、SNSに比べ、参加のハードルが高くなります。

メルマガもSNSも ― その活かし方

メールとSNSそれぞれ特徴があり、得手不得手があります。

しかし、それぞれの特性を見極め、活用することが大切になります。

たとえば、
SNSで信頼感を醸成し、登録のハードルを下げたうえで、登録したユーザをメールマガジンで実際のコンバージョンにつなげる
など、
双方で補い合う運用も可能になります。

こうしたように、メルマガの良い点とSNSの良い点、それぞれがそれぞれの苦手な分野をフォローすることで、マーケティングの効果は高まっていくことが可能です。

このSNSの時代にメールは「古い」という考えは逆に時代に沿いません。
かと言って、メールがすべてというわけでもありません。

どちらも使って、その相乗効果を高めていくことを考えていきましょう。

事例紹介:【インタビュー】
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