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メールマーケティングでは、”お客様に響くメッセージ”であることが非常に重要になります。
しかしながら、”お客様に響くメッセージ”の正解はなく、試行錯誤の繰り返しとなります。
その際に有効な方法が ABテスト です。
ABテスト配信とは?
ABテストとは、その名の通り
Aパターン
Bパターン
という2つの比較対象物を用意して、どちらの方がコンバージョン率やクリック数が高いかを測定するWebマーケティング施策です。
メール配信におけるABテスト
ABテストを実施する場合は、
●改善すべき点の仮説を立てる
●立てた仮説に従って複数のテストパターンを作成
●どのパターンが良い反応を示すのか検証する
という流れで進めていきます。
メールで例えると
Aパターンは「現状のメルマガ原稿」
Bパターンは「仮説を元に1箇所のみ変更を加えた原稿」
として配信し、
結果に違いが出た際にBの変更点によるものだと特定することができます。
このような検証の積み重ねで、長期的にメルマガの効果を向上させていきます。
ABテストで試すべき3つのポイント
メールのABテストを実施する際、
試すべき箇所は 3つ です。基本的には1~3の順番に効果検証をしていただくことを推奨します。
1.件名
メールで設定すべきKPIのひとつに開封率があります。
その開封率に影響があるといわれるのが 件名 です。
メールは受信ボックスでは基本的に 差出人名 と件名 のみ表示され、内容は見えません。
そのため、ユーザが開封したくなるような件名を付ける必要があります。
【件名を考える上で着目すべき6つのポイント】
1.数字の利用
2.インセンティブの押し出し
3.キラーワードの挿入
4.単語の羅列
5.社名やブランド名の挿入
など
2.テンプレート
ここでいうテンプレートとは配信を行うメールの
基礎デザインやレイアウトのことを指します。
まずは本文より先にレイアウトやデザインのABテストを実施しましょう。
先に本文のテストを実施し、次にレイアウトやデザインとなると、せっかく行った本文テストの結果検証がリセットされてしまいます。
そのため、本文より先に大枠のデザインの良しあしの検証を行いましょう。
3.本文
本文にはさまざまな要素があるため、それを1つずつ検証していく必要があります。
まずは、読者のアクションに大きな影響を与えると予想される画像やファーストビュー要素(開封して最初に目にする部分)から着手しましょう。
【本文の個別要素】 ・コンテンツ数 ・文字の量 ・文字の色 ・リンクボタンの形 ・リンクボタンの色 ・画像の数 ・画像の大きさ など
まずはメールの件名から
上記で挙げた3項目の内、
ダイレクトに開封率に響くのは件名です。
またレイアウトやデザイン、本文の内容を2パターン作るのは案外、時間と労力がかかります。
そのため、すぐに実施できる 件名 から実行していくことをオススメします。
まずは件名で仮説・実行・検証を行い、そののち、テンプレートや本文に取り掛かりましょう。
配配メールのABテスト機能
メルマガの効果改善にはさまざまな手法があります。
その中でもABテストには
「実施がしやすい」「結果がわかりやすい」
という手軽さから、少ない費用とリソースで検証を済ませることができるというメリットがあります。
マーケティングテストというと難しいようにも思えますが、配配メールではABテスト配信機能が備わっており、初めての方でも安心して実施することが可能です。
※ABテスト配信はスタンダートプラン以上での提供機能です。
まとめ
ABテストの実施方法について説明しましたがいかがでしょうか?
上記で紹介したように、メルマガの効果を引き出すために欠かせないのがABテストです。
ABテスト実施の際に重要な点は
・変更点は1か所
・継続的に検証
ということです。
成果を目指すあまり、大きな、または複数の変更を行うと、どれが結果に影響を及ぼしたのか、わからなくなってしまいます。
そのため、検証の際は ポイント を一つに絞りましょう。
また冒頭で述べた通り、「”お客様に響くメッセージ”の正解はなく、試行錯誤の繰り返し」となります。
そのため、一つの結果に一喜一憂せず、継続的な改善活動がなにより重要になります。
しかし、着実な検証と改善は、必ずメルマガの効果をアップさせていくことでしょう。