目次
マーケティングではどんな施策も実践しないと意味はありません。実際にテストしないとその施策がいいのか、わるいのか、評価できません。
また、結果を見る「だけ」では効果的なマーケティング活動はできません。
PDCAを上手く回す方法と重要性
メールマーケティングも、メールは、「出して終わり」ではありません。
逆にメールを出すところから始まります。
結果を出すためには、PDCAを回して、ブラッシュアップしていくことが大切です。
PDCAを繰り返していくことで、改善していくことができます。
KPIの説明でも触れましたが、
PDCAは、計画→実行→評価→改善という4つのプロセスを
繰り返し踏むことによって、
あらゆる管理業務を継続的に向上させていくフレームワークのことです。
PDCAサイクル
PDCAサイクル(PDCA cycle、plan-do-check-act cycle)は、生産技術における品質管理などの継続的改善手法。Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する。
Plan(計画):従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する。
Do(実行):計画に沿って業務を行う。
Check(評価):業務の実施が計画に沿っているかどうかを評価する。
Act(改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて改善をする。
(Wikipediaより)
PDCAサイクルの考え方は、
品質管理システムである ISO 9001、ISO 14001、ISO 27001、JIS Q 15001 などに用いられている、合理的な手法です。
たった4文字、たった4つのプロセスなので非常に簡単に見えますが、実際にこのサイクルを上手く回すのは意外と難しいものなのです。
PDCAでよくある失敗
PDCAでよくある失敗は、
計画に時間を費やし続けて、実行しない…計画自体が目的になってしまう
計画までしたが実行しない…実行できるような計画じゃなかった
とにかく実行したが評価ができない…どう評価していいかわからない
評価まではしたが、そこで終わってしまう…やったらやりっぱなし
などがよく聞かれます。
そのような失敗に陥らないためには、 定期的な確認と報告 が大切です。
特にKPIは具体的な数字を追っているため、しっかりとPDCAサイクルが回っていれば結果が数字に反映されるでしょう。
1度で正解を出そうとするのは間違い。スピードと内容のバランスをとりながら常にPDCAを回し続けることが、PDCAアクションでは「正解」です。
とはいえ、PDCAをうまく回すにはどうしたらいいのでしょうか? ここでは考え方の「基本」をお伝えします。
よくしよう! と思ってやみくものアクションをするのではなく、
ポイントを押さえることが重要です。
PDCA実施のためのポイント
ポイント① 数字で考える
「なんとなく」ではなく、指標となる数値が「よくなったのか」「悪くなったのか」を
見ていく、ゴールというものを、数値で設定する必要があります。
「CS(顧客満足度)向上」「見込み客の創出」などを目的としている企業もある か
と思います。
しかし、その場合でも数値がどのような状態になれば目的が達成されたのかという基準を
作っておかなければ、改善活動を行うことができません
ポイント②1回の配信でテストする項目/目的は、一つだけ
「改善しよう!」と思うと、件名・差出人・本文・URLの位置など様々なところを
変えたくなってしまうもの。
けれども、複数を一度に変えてしまうと、どれが要因で数字が変化したのかを把握できません。
開封率が上がったのは、件名のおかげなのか、差出人名をかえたせいなのか、はたまた配信時間なのか、わからなくなってしまいます。
また、複数の項目の改善を目指すと、テスト方法が複雑になってしまい、把握が難しくなります。
そのため目的を明確化し、開封率の改善なら開封率だけ、クリックならクリックだけ、絞ったテストを実施しましょう。
ポイント③できるだけ同じ条件に揃える/複数回検証する
前述のとおり、数字が上下した要因を把握するため、テストしたい項目以外はなるべく同じ条件下でテストを実施することが必要です。その方がテストの信頼性が担保できます。
また複数回、テストすることで、予想外の影響や異常値を除外することができます。
1回の結果で一喜一憂するのではなく、特に「いい結果」が出たら、それが本当に検証項目によるものが検証を行ってみましょう。
仮説と取捨選択が大事
さて、いかがだったでしょうか?
メールマーケティングの効果を最大限発揮させるには、継続的な改善活動が大切です。
しかし、全ての可能性を考慮し、改善に取り組もうとすると、膨大な時間と労力がかかってきます。
そこで、PDCAの考え方とポイントは大きな助けになるはずです。
この項目が○○に大きく影響するのでは? と仮説を立て、項目を絞って実施・検証していくのです。
適切なKPIを設定し、測定を続けながら目標を達成できるよう工夫していきましょう。
株式会社ラクス カスタマーサクセス担当:名嶋